コミュニケーション力について考える
発達障害者が仕事にコミットするためには
個々の特性に合った仕事が必要なのは言うまでもありません。
彼らの作業能力は、一般的に高いので、効率的に作業を進めることができますが
仕事を続けていくためには、日常生活や対人関係について
上手な対処法を知っておくことも大切です。
日常生活や対人関係などをまとめて「ソフトスキル」ともいいますが
これは、今までの経験から身に着けてきたことが影響しますので
カバーするのが難しい点もあります。
たとえば、職場のマナーやルールは、これまでの生活習慣と不一致な部分も多く
言語化されていないことも多々ありますので、混乱してしまうケースがあります。
複雑な序列や優先順位のある人間関係が、不得意なこともあるでしょう。
そもそもコミュニケーション能力とは、どのような能力でしょうか?
分かっているようで、あえて聞かれると戸惑うものです。
「営業は、お客様とのコミュニケーションが大事」
「もっとコミュニケーションをとらないと」
「成功する人はコミュニケーション能力が高い」
などなど。それは、自分の思いや考えを相手に伝える力なのか?
それとも、相手と仲良くすることなのか、はたまた交渉や折衝で成果を上げることなのか?
真面目に考えてみると、「コミュニケーション」の意味というのは曖昧ですね。
辞書で「コミュニケーション」という言葉を引いてみると
「伝達すること」と載っています。さらに、ただ単に伝達してもコミュニケーションとはみなさないようで
同じ価値観、利害、文化を持つ特定の集団、つまり「コミュニティ」に貢献できた場合に限って
コミュニケーションが認められると書かれています。
雇用管理のご担当者様には、職場の環境を調整したり
コミュニケーションが円滑に、良質になるための対策を打つことで
障害者が良質のアウトプットを発揮できることを、ぜひ知っていただきたいと思っています。
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